名古屋のイタスパとは?イタスパの発祥や定義、作り方を紹介しています!

公開日:  最終更新日:2020/04/14

名古屋イタスパ

名古屋名物鉄板メニューの代表格、イタスパの情報を紹介しています。

イタスパの発祥はどこ?イタスパの定義とは?

イタスパとナポリタンの違い

イタスパのスタンダードな作り方などにイタスパについて考える素朴な疑問について

昭和30年代、名古屋生まれ名古屋育ちのブログ管理人が独自の思いで解説しています。

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イタスパとは?イタスパの定義

なぜイタスパと呼ぶのか

イタスパとはイタリアンスパゲッティの略で

日本全国的にはナポリタンとかイタリアンと呼ばれている味付けのスパゲティです。

基本的には本場イタリアにはイタリアンもナポリタンもありません。

昭和の、まだパスタなんて洒落た呼び名も色んな種類の入ってきてなく無く、スパゲッティという洋風の麺といった時代でした。

何故か鉄板に乗ってくるから「板スパ」というなんて説もあるらしいですが

個人的にはそれはちょっと違うんではないかと思っています・・・!?

鉄板スパゲティの発祥

鉄板スパゲティの発祥は名古屋東区車道にある

「喫茶ユキ」で1961年(昭和36年)に生まれたメニューと言われています。

ユキのご主人がイタリア旅行中、会話に夢中になってスパゲティが冷めてしまったことからステーキ用の鉄板を使って少しでも長く温かく食べられるようにと考えられたアイデアメニューと言われています。

鉄板スパゲティに乗せられたスパゲティがイタリアンスパゲッティだったので

「鉄板スパゲティの発祥」イコール「名古屋のイタスパの発祥」と言われています。

名古屋のイタスパの定義

・鉄板に乗って出てくること
・鉄板の上にたまごがひいてある
・味付けのメインはケチャップ
・具はタマネギ、ピーマン、赤ウインナー

今は普通のウインナーが一般化してきていますが、

昔を知る人は赤ウインナーを使っていないイタスパは本当のイタスパではない!

と言い切る人もいるくらいです。

熱々の鉄板に乗って出てくることと、玉子、ケチャップ味、赤ウインナー!

コレ、大事です。

イタスパとナポリタンの違い

ナポリタン

イタリアン、ナポリタンは基本的にはケチャップを使った、同じ味付けのスパゲッティだと考えます。

関東と関西など地方によって呼び名が分かれたものと言われています。

「イタリア」も「ナポリ」もトマトソースのイタリア料理のスパゲティをイメージさせるものだったという時代です。

フランス料理はありましたが、現代のフレンチだのイタリアンなど呼び名は一般的では無かった時代です。

当時、高価なトマトソースを使わずに、庶民的な価格で喫茶店で出せる、ケチャップで味付けされたスパゲティとして考え出されたメニューではないかと思います。

そして、そのイタリアンスパゲッティを鉄板に乗せて提供したのが、先述した名古屋の喫茶店ユキのオーナーと言われています。

世間で言う「イタリアンスパゲッティ」が「イタスパ」の愛称で浸透していったと思われます。

そして、名古屋では「鉄板に乗ったイタリアン」イコール名古屋の「イタスパ」という認識があるものと思われます。

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イタスパの作り方

イタスパの作り方はクックパッドなどを見ればいろいろ手の込んだ今風のレシピがいっぱい乗っているとは思いますが、ここでは昔から自分のお店で作ってきたスタンダードなイタスパの作り方を紹介します。

・スパゲティを乗せる鉄板を弱火で加熱しておく
・フライパンで赤ウインナー、タマネギ、ピーマン、マッシュルームを炒める
・茹でおきしておいたスパゲティをいっしょに炒める
・塩、コシュー、ケチャップで味付けして炒め合わせる
・鉄板に油をひいて溶き卵をひいてその上に炒めたスパゲティを盛り付ける

炒めるためのサラダオイルまたバターは好みで使い分けてください。

味がまとまらければ、味の素を使うのもありです。

溶き卵は後入れにしてトロトロ玉子だろ!って意見が聞こえてきそうですが、元々は熱々に熱した鉄板にそのままスパゲティを乗せたら鉄板に接した部分の麺が焦げるのを防ぐ役目もあると思うので溶き卵を先にひきます。

それでも、トロトロ玉子がいいと言うならば、スパゲティを盛り付けた後、追加で溶き卵をかければ良いと思います。

お好みでかけてもらえるように、粉チーズやタバスコをいっしょに提供します。

まとめ

今日のこの記事を読んで、そんなのは違う!

とか、いろいろ思うことはいろいろあるかもしれません。

ただ、昭和に生まれて当時の名古屋の喫茶店に通い

自身もお店で実際にイタスパを調理してきた人間の勝手な思いで書かせてもらいました。

名古屋人は鉄板メニューが大好きです!

喫茶店文化が盛んで

昭和40年代から50年代は

牛肉は高嶺の花で

鉄板に乗ってジュージュー焼きながら出てくる牛肉ステーキのイメージ

食べたくてもなかなか食べられない、ちょっとした高級感がある料理と感じる古き良き時代でした。

喫茶店メニューにちょっとした高級感があるその鉄板を使って出したのが最初ではないかと想像しています。

温かいまま食べさせたいとか、いろんな理由もあるでしょうけど

当時の昭和の名古屋で過ごしてきた私には、鉄板メニューが喫茶店でちょっとリッチなイメージがあり、熱々でおいしそうなので人気が出たのではないか?と思っています。

そんなイメージがあります。

名古屋の喫茶店で出されていたイタスパに代表される鉄板メニューには

そんなちょっとチープな時代にリッチな雰囲気に憧れたノスタルジーが漂っている気がします。

そんな鉄板メニューが当たり前になってきて、最初はスパゲッティだけだった鉄板メニューも

焼きそばや焼きうどんなどの麺メニューはもちろん、チャーハンなどのごはんメニューまで豊富なラインナップになってきて

高級なイメージなんかとはまったく関係ない!

そんな時代になって

それでも廃れなかったのは

名古屋人の性格や風土にも合っていたのかもしれませんね。

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